教育の特色

理事長ごあいさつ

学校法人 高羽幼稚園
理事長 田川 智

 学校法人高羽幼稚園は、先代の理事長の遺志である「心豊かで、何事にも感謝の気持ちを忘れず、積極的に努力し、強く、正しく、明朗に、未来へ向かって個性豊かに羽ばたいていく子ども」の育成を目指し、1937年(昭和12年)に高羽幼稚園を開園して以来、70余年にわたって幼児教育の研究と実践に取り組んでまいりました。

 この間、社会は目まぐるしく変化し、子育てや教育を取り巻く環境も多大な影響を受け、これまでにない問題を抱えるようになりました。核家族化や少子化の傾向が強まる中で、「孤食」といわれるような現象が生まれ、また、パソコンや携帯電話等の普及により、人と人との関わりが社会全体として減ってしまっているために、人が育たなくなっているように思います。

 人は、関係性において生きており、同じ一人の人間でありながら、関わる相手が変わり、環境が変わることによって、行動も考え方も、幾通りにも変わる可能性があります。そのため、自己を知るには、自分自身だけを見ても見えてこず、他人や置かれている状況を介してしか知ることはできないのです。逆をいえば、他人を通して自己を知り、そこから自分を変えることができれば、相手も状況も変えることができるということです。

 そのように考えることができれば、問題を他人の責任にせず、相手の立場に立って考えることで自分自身の問題に気づき、自己を変革することによって問題を解決しようとする価値観の重要性が理解されると思います。

 当法人では、「相手の立場に立って考える」という価値観を子ども達の内に育むことを目的に、各施設が一体となって運営されております。また、「心身一如」という考えのもと、立腰をはじめ、日本の伝統文化における「型」を学ぶことで、行いを通して身体も心も育て、世界の変化に対応する力を持った子ども達を育てております。

 是非、高羽の子ども達の育ちを知っていただき、学校法人高羽幼稚園の教育理念にご賛同賜り、共に子ども達を育む場を築いて下さいますようお願い申し上げます。

 このたび、六甲アイランドに、高羽六甲アイランド小学校を開校いたしました。
私どもは、これまでも、保護者や地域の皆様のご理解とご協力を得て教育の場を築いてまいりましたが、より子ども達の内に高羽の教育を根付かせるためには、「幼小一貫教育」に取り組むことが使命であると考えております。

 人間形成にとって重要な幼児期、学童期を通し、一貫した価値観のもとで育てることにより、人間の土台を確固たるものに作り上げ、それに伴って学力もしっかりと身につけた次世代のリーダーを育成してまいります。

 高羽の子ども達の更なる育ちと可能性に、高いご関心をお寄せいただきますよう、心よりお願い申し上げます。

著書のご紹介

学校法人高羽幼稚園の建学の精神と著者である田川智理事長の教育理論を説きながら、幼児教育の範疇に留まらず、読む人すべてが自然と自分自身と向き合えるように導き、自己の問題に気づくことで、どこまでも成長が可能であることを実感させる書。

教育の特色

教育の柱

『約束の言葉』

 一つ、挨拶は元気良く、返事はハイ
 二つ、靴を揃える
 三つ、話を聞く
 四つ、腰骨を立てます

これらの四つを日々行うことを通し、子ども達は「自己の問題に向き合い、相手の立場に立って考える」ことのできる価値観を育てています。

1.挨拶は元気よく、返事はハイ

人間関係を築くためには、挨拶は基本です。毎日の挨拶を、心を込めて行うことで、人との関係が良くなることを実感し、その積み重ねによって、相手の立場に立って考えられるようになります。
また、返事を「ハイ」ときびきび行うことで、我を取り除き、素直さを育てます。

2.靴を揃える

靴を揃えることをはじめ、始末をすることを身につけることで、次への準備につながることを理解し、また、周囲の人々のことを考えて行動できるようになります。

3.話を聞く

目と耳でしっかり話を聞く習慣を身につけることで、話し手の立場に立って話を聞けるようになり、人との関係の中で、深く物事を考えられるように育っていきます。

4.腰骨を立てる

身体の要である腰骨を常にシャンと立てることで、呼吸は深くなり、脳は覚醒し、身体も心も安定します。また、自分の姿勢を意識することは、自分と向き合うことを要し、自分に負けない強い心を育てます。

この『約束の言葉』は、教育哲学者の森信三先生の教えを独自に集約したものです。森信三先生は、立腰教育を打ち立てられるとともに、「しつけの三原則」を掲げられ、身体を通して心を育てることを実践されました。
私たちは、腰骨を立てることにより、ただ、姿勢を正すことではなく、自分から逃げず、どのような困難にも立ち向かっていくための心構えを子ども達に身につけさせています。

漢字教育

教育学博士の石井勲先生による石井式漢字教育に学び、独自の漢字教育を行っています。

子ども達は、一定期間、毎日繰り返し同じ漢字を見て、声に出して読むことにより、簡単に覚えることができます。なぜなら、漢字は、仮名やアルファベットなどと違い、一文字だけで意味を成すために、子ども達は、絵を理解するのと同じ感覚で、見て覚えるのです。

そのようにして、漢字に興味を持つと、漢字の成り立ちにも意識を向けるようになり、一文字一文字に込められた思想性に触れることへもつながっています。

小学校低学年くらいまでは、暗記がとても得意であるため、石井先生の教えの通り、読み書き同時教育よりも、初めは読むことに徹する方が、子ども達の身につきやすいのです。

そのため、漢字であるべき言葉を漢字のままで表記することにより、子ども達が日常生活の中で自然と漢字を学ぶことができる場を作っています。子どもの名札や施設内の表示なども全て漢字で書き、教師は、子ども達に語り聞かせる物語の中の漢字をカードにして、それを順に子ども達に見せながら話をしています。

子ども達自身も、漢字仮名混じりの絵本を読み、小学校では、1年生から漢字仮名混じりの教科書を導入します。

小学校低学年くらいまでは、暗記がとても得意であるため、石井先生の教えの通り、読み書き同時教育よりも、初めは読むことに徹する方が、子ども達の身につきやすいのです。

音楽実践

上越教育大学名誉教授の伊藤温先生の教えをもとに、独自の音楽教育を行っています。

伊藤先生は、高羽幼稚園、高羽美賀多台幼稚園で、15年にわたって子ども達に直接ご指導下さるとともに、私たち教師も大変貴重な多くのご示唆を賜りました。

私たちは、教育の全てにおいて、何か「を教える」のではなく、何か「で育てる」ことに取り組んでいます。
その一つとして、歌を歌う際には、まず教師が、メロディーを除いた歌詞だけを、作詞家の思いが子ども達に伝わるように朗唱します。朗唱によって言葉の一つひとつを大切にして情景を思い浮かべることで、歌詞に込められた作詞家の思想に触れることができます。

そのようにして、作詞家の立場に立って考えることにより、歌を通して疑似体験をすることができ、感性とともに思想性を豊かにすることができます。結果として、歌声も表現豊かになっています。

音を聞き分ける力を高めるために、しっかりと聞く姿勢を身につけさせることによっても、相手の立場に立つ姿勢を育てています。子ども達は、日々、美声学習を行い、ピアノの音を聞き分け、聞き取った音を声に出して確かめることで、脳を覚醒させています。

また、合唱の際には、伴奏をしっかりと聴き、周囲と声の大きさを揃えなければならないため、自己を抑制することが必要となります。自己を抑制することで、正しい音程と周囲との調和によって美しく歌えるようになれば、それが個性となって、自己を主張することにつながります。自己抑制と自己主張とを、歌によって同時に育てているのです。

音楽は、一つひとつの音が連なりあってできており、そのうちの一つだけが別の音に変わるだけで曲全体に影響し、全く違った曲になってしまいます。一つひとつの音の中に、その曲全体が含まれているのであり、全体を成り立たせるには、一つひとつを大切にしなければなりません。子ども達も、自分が全体を成り立たせている個であることを自覚し、全体を考えられるように育てることが重要です。

そのためには、まずは教師が、子ども一人ひとりに関心を持つことが求められます。教師が漠然として、子どもを塊として見ていると、子ども一人ひとりに焦点を当てられず、子どもも同じように漠然としてしまいます。教師が、個々に関心を持てば、子ども同士も関心をもつようになり、互いに見ることによって、自然と真似て学ぶようになります。

個と全体が影響を与え合うようにすることで、関係性によって育てているのです。

身体育成

「体をつくることで心を育てる」という考えの下に、様々な取り組みを行っておりますが、躾や教育にまつわる先人の教えとともに、昨今の脳科学における知見も、この考えを裏付けています。

習慣の形成、所作の獲得、体験による知の蓄積など、幼少期においてのみ可能であるものが多く、それらは、人の生き方を決める価値観にまで影響を及ぼします。

子ども達は、結果として身体機能を高めながら、身体の使い方によって心構えが生まれることを体験的に知り、興味と関心、意欲、根気を育てています。

取り組みの内容(一例)
・立腰   ・呼吸法   ・日舞   ・合気道   ・茶道
・音楽実践(美声表現、動唱表現、律動表現、総合表現)
・サーキット(跳び箱、平均台、雲梯、鉄棒、トランポリンなどを、トラックを描くように配し、子ども達はこれらを順にこなしていきます。日課の一つとして継続して取り組みます。)
・野外体験(高羽六甲山冒険の国でのアスレチック、登山、雪遊びなど)

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