保育の特色

『教える』ことと『育てる』ことの違い

 幼稚園教育要領に、幼稚園教育は「環境を通して」行われるものであると謳われているとおり、教育は、子どもに直接働きかけるばかりでなく、環境を作ることによって自ずと子どもに影響を与えようとするものでなければなりません。

 私たちが生まれ育ち、生活する環境には、歴史性や国民性、地域性などが、否応なく含まれています。例えば、もしも自分が異国の地で生まれ育っていれば、今の自分と全く違う人物になっていただろうと想像することは、難しいことではありません。

 このように、様々な「意味」が含まれた環境を仮に「場」と呼べば、私たちは知らぬうちに自分の置かれた「場」の影響を受け、考え方や価値観を身につけ、アイデンティティを形成していきます。

 そして、幼い子ども達が人格を形成していく「場」において、最も重要な位置を占めるものは、親や教師であり、私たちの人間性が子どもの育ちに大きな影響を与えます。だからこそ、子ども達の姿に、私たち自身の問題点を認め、自らを問うことで子育てや保育の質を高めようとする考え方が必要です。そうすれば、自ずと、教育の「場」が深まり、子ども達によりよい育ちをもたらすことができます。また、親と教師が考えを共有化することも、「場」を作る上でとても大切です。
「場」が子どもを育てるのであり、どのような「場」をつくるかという視点を持たなければなりません。

 高羽幼稚園、高羽美賀多台幼稚園では、「約束の言葉」を柱として「場」を築き、「相手の立場に立って考える」という一貫した価値観の下に、様々な取り組みを行っております。

 そこで目的とするのは、子ども達が何かを上手にできるようになることではなく、夢中になって取り組むことで根気を育てたり、友達への関心を高めることで、自ら見て学ぶ姿勢や人間関係を築く術を身につけたりすることです。

 このことを可能にするためには、「育てる」ことと「教える」ことの違いを理解する必要があります。「教える」ことは、教えられる側にも自ら学ぶ責任がありますが、「育てる」ことは、育てられる側に責任はありません。したがって、できないことはできるまで関わらねばならず、上手くいかなければ、関わり方や考え方を変えることが必要です。子どもが自分でできるまで関わり、少しでもできるようになれば褒めることで、子どもは満足感を味わい、「次も自分でやろう」と意欲をもつことができます。それは、育てる側にとっても大きな喜びです。

 私たち大人は、子どもができないことを子どもの責任にしてしまうことがありますが、そうではなく、親や教師が子どもに対する関心を深めることにより、どのように関われば子どもの育ちを引き出せるかを考えなければならず、親や教師自身の問題として捉えることが大切です。
このような考えに基づき、次のようなカリキュラムに取り組んでおります。

朝の過程

「朝の過程」では、美声学習、素話、歌唱、詩唱、呼吸法、当番発表、出席調べ、百玉算盤などを行います。子ども達は、腰骨を立て、丹田呼吸をしながら、話を聞く姿勢を身につけるとともに、お腹から声を出したり、指先までピンと伸ばして手を挙げたり、素早く立ち座りをしたりすることにより、脳を覚醒させ、次の活動への準備を行っています。

 また、日々の繰り返しにより習慣化することで積極性を増し、話を聞く姿勢を身につける中で小さな変化にも気づけるようになっている子ども達は、毎日飽きることなく「朝の過程」を楽しんでいます。

素話(日本語・英語)

 朝の過程で行う素話では、毎月一冊の絵本を、教師が一字一句間違えずに暗記し、一ヶ月間、子ども達に話し聞かせます。子ども達一人ひとりの目を見ながら、情景が浮かぶように語られる素話に、子ども達は惹きつけられ、目と耳で話を聞くことが自然と身に付いていきます。また、話の流れに沿って提示される漢字のフラッシュカードも、子ども達の集中力を高め、回を重ねることにより、子ども達は漢字も読めるようになります。

 同じ絵本を英語に翻訳し、英語でも素話を行っております。子ども達は英語のリズムを楽しみながら、フレーズを口ずさんだり、漢字のフラッシュカードを英語で読んだりして、日本語での素話と同じように、聴き入っています。

音楽

 全てのカリキュラムに共通して、私たちは、技術や能力を伸ばすことを目的とするのではなく、それらを手段として、子ども達の人間性を育んでおります。

 合唱では、みんなのテンポや声の大きさが揃わなければ、美しいハーモニーは生まれません。周囲と息を合わせようとすることで、自分の我を抑えることができます。そして、美しいハーモニーができ上がったとき、人は必ず、誰かに聴いてもらいたいと思い、自己を主張することができるようになります。さらに、感動が伝わるにはどうすればよいかと工夫するとき、聴く側の立場に立って考えられるようになります。

また、歌詞に込められた心情を汲み取るために、節をつけずに歌詞だけを朗唱し、子ども達のイメージを膨らませています。 リズム遊びや鍵盤ハーモニカの指導を、専門の講師も招いて行っております。

体育

 かかとが浮いた歩き方をする人や、腕の力で自分の身体を支えられない人が増えている昨今、道具に頼らずに、自分の脚や腕をしっかり使うことが重要になっています。

 子ども達は、様々な活動や遊具に取り組む中で、自分で目標を立てて挑戦する意欲や、やればできるという自信と根気を育てています。 さらに、専門の講師による基礎からの体育指導を受け、より活発に、より安全に、より楽しく、基礎運動能力を伸ばしています。

日本舞踊・合気道

 節目を大切にし、相手の立場に立って考えるという姿勢は、日本文化を貫く思想のように思います。日本の伝統文化を尊重し、日本人が培ってきた価値観を受け継ぐことこそ、主体性を育てる礎となります。
また、無駄が削ぎ落とされ、美しさと強さを秘めた動きを習得することで、立派な心を育みたいと考えております。

造形・絵画

 登園後、子ども達はクロッキー帳に鉛筆で、自由に絵を描きます。鉛筆の持ち方や筆圧調整などを身につけることはもちろん、観察眼や集中力を養うとともに、表現することの楽しさを味わっています。
さらに、講師による専門的な指導を受け、技術や表現力の向上を目指し、楽しく意欲的に製作活動に取り組んでいます。

英語

 世界中の子ども達が、幼児期に母国語を習得するように、言語習得の臨界期は、8歳頃と言われています。この時期に、多言語に触れることには大きな意義があります。
しかし、まずは英語の楽しさを、歌や踊り、手遊びやゲームなどを通して知り、自然に英語に親しみ、英語の好きな子ども達に育ってほしいと願っています。

自然体験(高羽六甲山冒険の国)

 「子ども達に様々な体験をさせたい...」そんな思いから造られた高羽六甲山冒険の国は、六甲山の緑豊かな自然の中にあります。子ども達の大好きなアスレチックは、山の斜面に造られ、山荘の中へと続きます。

 自然には、心を開放する力があり、どの子も興味と関心を引き出され、活動意欲が高まります。また、自然を愛する感性を育てるとともに、ダイナミックさの中にも、危険を予測できる智恵を身につけてほしいという願いを込めています。

 山荘の中には、暖炉の間、囲炉裏の間、掘り炬燵の間があり、家族で大切な火を囲む、暮らしの温かさも感じてもらいたいと思っております。そして、山で食べるお弁当やカレーは、特別なご馳走です。

数あそび

 算盤は、数の概念を理解する上で効果的です。毎日の出席調べの際には、百玉算盤を使って、生活の中にある数を意識させています。また、ワークなどで、遊びを通して数をより身近なものに感じさせています。

年間行事

4月
入園式 対面式/苺狩り
5月
春の親子遠足/じゃがいも掘り
6月
ザリガニ釣り/小運動会
7月
水遊び 泥んこ遊び/七夕祭り/夏祭り/お泊り保育(年長)
8月
夏期保育
9月
葡萄狩り/新入園児説明会
10月
秋の大運動会/芋掘り/高羽祭り/同園会
11月
父親参観/ご祖父母様一日ご入園/七五三参り
12月
冬山登山/クリスマスパーティー
1月
餅つき大会/鏡開き/カルタ取り大会
2月
雪遊び/豆まき
3月
生活発表会/雛祭り/お別れ遠足/卒園式

一日の流れ

8:30~
(預かり保育)
・登園(徒歩又は園バス)  ・クロッキー
・自由遊び  ・サーキット
・朝礼 体操
10:00~
・朝の過程
臍下丹田(丹田呼吸)素話 朝の歌 詩の朗唱 出席調べ お当番発 等
・設定保育
歌唱 リズム遊び/絵画製作 体育 英語/日舞 合気道 等
11:30~
・昼食(月・火:給食)/(木・金:お弁当)
※水曜日は降園
12:20~
・自由遊び
13:30〜
・降園(一次)つくしグループ(預かり保育・戸外遊び)
・降園(二次)フレンドルーム(預かり保育)

受験・入学をお考えの方へ

高羽六甲アイランド
小学校

高羽幼稚園

高羽美賀多台
幼稚園

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高羽子育て
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