私たちがもっとも大切にしていること

「育てる」ことと「教える」こと。
そこには大きなちがいがあると考えています。

「教える」ことは、教えられる側にも責任がありますが、
「育てる」ことは、育てられる側に責任はありません。

高羽(たかは)では、子どもたちを「育てる」教育をおこなっています。

できないことは、できるまで関わり、
それでもうまくいかなければ、
育てる側の私たちの考え方や関り方を変えていきます。

子どもたちの立場となって考えること。
私たちが日々それを実践することで、
人を思いやる心の大切さを、子どもたちに伝えたい。
私たちの教育でもっとも大切にしている考え方です。

約束のことば

挨拶は元気よく、返事はハイ

挨拶は元気よく、返事はハイ

挨拶は、自分と相手の命の尊厳に対して行うもの。そう考える高羽の挨拶には「型」があります。まず、足をそろえて立ちどまります。相手の目をみて、「○○さん、おはようございます」の‟ございます”で、自分のつま先を見るように頭を下げ、頭を持ち上げたときにもう一度相手と目をあわせます。

靴を揃える

靴を揃える習慣を身につけることで、何ごともおろそかにしない注意力や責任感、そして思いやりを育てます。共有のスリッパをそろえることは、次に使う人への思いやりです。靴をそろえる習慣は、所作の美しさであり、その所作の源となる心の美しさであり、人格形成にも影響をあたえると考えています。

話を聞く

話を聞くときは、話す人の目をみます。目と耳をつかって話を聞く。その姿勢を身につけることで、集中力と理解力が身につき、学習能力に大きな影響を与えます。また目と耳をつかって、話す人が伝えている情景を思い浮かべながら話を聞くことで、想像力が育ち、相手への思いやりや感謝を育てます。

腰骨を立てます

椅子にすわるときは、お尻を後ろにつき出し、下腹部にある丹田のツボをつき出すようにして、頭を真上に持ち上げます。目を閉じ、ゆっくりとした呼吸で、肩の力を抜き、静かに自分と向きあいます。腰骨を立てることを習慣にすることで、「させられる」のではなく「する」という意識を生み、主体的を育みます。

腰骨を立てます

大事にしている4つの教育

立腰教育

腰骨を立てた姿と、そうでない姿とでは、意識の覚醒にちがいがあり、脳の働きも異なります。腰骨を立てることで脳の働きが活性化され、感受性や思考力、俊敏さが育ちます。また、自分の姿勢を意識することは、自分と向きあうことにつながり、周りで起こるできごとも自分ごとで捉えます。すると自分を変えることで、周りを変えられるとわかり、それは主体性へとつながります。私たちは主体性を育む教育を大切にしています。

漢字教育

子どもの名札や施設内の表示は漢字で書いています。子どもたちは漢字交じりの絵本を読み、小学校では1年生から漢字交じりの教科書を導入。小学校低学年までは暗記が得意な時期です。漢字は一文字で意味を成すため、子どもたちは絵を理解するように漢字を見て覚えます。一定期間、毎日繰り返し同じ漢字を見て、声に出して読むことで覚えていきます。教育学博士の石井勲先生の教えをもとに、「読むこと」を繰り返す独自の漢字教育を行っています。

音楽実践

音楽実践

「歌を教える」のではなく、「歌で育てる」ことを目的としています。たとえば合唱では、伴奏をしっかり聴き、周りと声の大きさを揃えなければなりません。周りと調和をとりながら歌うことをとおして、自己主張と自己抑制のバランスを学び、それは子どもたちの個性へとつながっていきます。専門講師を招いて実践する高羽の音楽教育は、上越教育大学名誉教授の伊藤温先生の教えをもとにしています。伊藤先生は高羽で15年にわたり直接ご指導くださいました。

身体育成

身体育成

体をつくることで心を育てる。その考えをもとに、様々な取り組みを行っています。バラエティに富んだ活動や遊具に取り組むことで、自分で目標を立てて挑戦する意欲や、やればできるという自信と根気を育みます。教育にまつわる先人の教えや最新の脳科学も、この考えを裏付けています。体験をとおした知の蓄積は、幼少期においてのみ可能なものがたくさんあります。子どもたちは身体の使い方によって、心構えが生まれることを体験します。

関連施設

高羽六甲山冒険の国

「子どもたちに様々な体験をしてもらいたい」。そんな思いから造られた高羽六甲山冒険の国は、六甲山の緑豊かな自然の中にあります。子どもたちの大好きなアスレチックは山の斜面に造られ、山荘の中へと続きます。自然には心を開放する力があり、どの子も興味と関心を引きだされ、活動意欲が高まります。また自然を愛する感性を育てるとともに、ダイナミックさの中にも、危険を予測できる智恵を身につけてほしいという願いを込めています。山荘の中には、暖炉の間、囲炉裏の間、掘り炬燵の間があり、家族で大切な火を囲む、暮らしの温かさも感じてもらいたいと思っています。

高羽六甲山冒険の国
高羽六甲山冒険の国
高羽六甲山冒険の国
高羽六甲山冒険の国